あなたの症状は坐骨神経痛?間違えやすい似ている病気を徹底解説!


「自分の症状は坐骨神経痛?」

坐骨神経痛ではないのなら何か他の病気?」

坐骨神経痛に似ている他の病気って何があるんだろう?」

この記事をご覧になっているあなたは、自分の症状が坐骨神経痛なのか気になられている方が多いと思います。

今回はそういった方のために、坐骨神経痛の症状と坐骨神経痛に間違えられやすい病気を一挙にまとめて紹介していきます。

僕は、厚生労働省が管轄する柔道整復師という資格を所有し、年間10,000人以上の患者様を施術してきました。

そこでの知見をもとに様々な健康情報を発信していきます。

今回はそんな僕が、治療家としてプロの目線で徹底解説していきます。

坐骨神経痛の症状はもちろん、間違えられやすい似ている病気まで完全網羅でお届けしますので、是非参考にしていただければと思います。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、人体の中で最も太くて長い神経である坐骨神経が、圧迫や伸ばされるなどの刺激を受けた時に生ずる神経痛のことを言います。

坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛は、坐骨神経の走行に沿って痺れや痛みなどの症状が出ます

     

出典:3D解剖アトラス

この坐骨神経が圧迫や伸ばされるなどの刺激を受けて、臀部から足先に鋭く電気が走ったような痛みや、鈍い痛み、ピリピリ痺れる、強く張っているような感じなどの症状が生じます。

症状は全体的に出ることもあれば、部分的に出ることもあります。

症状が悪化すると、ジーッとしているだけで辛くなってしまう事もがあります。

坐骨神経痛に関する原因や症状などは別の記事に書いてますので、気になる方は読んでみて下さい!

間違われやすい病気

坐骨神経痛と間違われやすい病気は大きく分けて、関節、神経、脈管系、がんの4種類があります。

関節の問題

  • 腰椎椎間関節症

椎間関節症とは、椎間関節に過度な負担が蓄積されたり、椎間板や脊椎の損傷、脊椎すべり症などで、背骨が不安定になることで椎間関節に変性が生じ、炎症によって椎間関節周囲に痛みが出ます

このことを椎間関節症と言います。

        

出典:かがやき鍼灸整骨院

お尻や太ももに関連痛を引き起こすこともあるので、坐骨神経痛に間違われることがあります。

坐骨神経痛ほど痺れはひどくないと言われていますが、椎間関節症の症状がひどくなると側弯が生じ、足の痺れが強くなることがあります。

腰の背骨付近に痛みがある場合は腰椎椎間関節症の可能性があります。

気になる方は、整形外科など受診されることをお勧めします。

仙腸関節とは骨盤に存在する関節で、足と体をつなげる大切な関節です。

体の中心に存在していて、上半身の重みや地面からの衝撃を受け止めるために強固な靭帯で覆われています。

仙腸関節は衝撃吸収という役割から、関節の周りの靭帯が硬くなってしまったり、緩んでしまうこともあります。

このことを仙腸関節症と言います。

    

出典:佐久平整形外科クリニック

過度な負担が仙腸関節にかかり続けることで、炎症を引き起こして痛みが生じることもあります。

そのことを仙腸関節炎と言います。

人間の土台となっている関節ですのでそう簡単に緩んだりすることはありませんが、仙腸関節に負担のかかりやすい動作としては、骨盤に左右非対称の力が加わると仙腸関節障害になりやすいと言われています。

例えば、ハードル飛びのような前後開脚や、ゴルフスイングのような体を大きく捻る動作などです。

仙腸関節障害の痛みは、関節部分を押した時の痛み(圧痛)が一番多く、症状がひどい場合臀部から足の方に痺れ生じることもあります。

坐骨神経痛の場合、仙腸関節部分に圧痛はあまりありませんので、圧痛がある場合は仙腸関節障害の可能性があります。

神経の問題

  • 臀皮神経障害

臀皮神経とは腰からお尻の皮膚に位置する神経で、その中でも上臀皮神経を痛めることによって腰やお尻に痛や痺れを引き起こす病気です。

       

この症状はいわゆる腰痛で、X線MRIのような画像診断では見つけることができません。

ベットからの起き上がり動作や、体を捻る動作、歩く際に痛みを生じることが多いです。

特徴は、骨盤を構成する腸骨の縁を押すと痛みが生じます

そういった場合は、臀皮神経障害の可能性があります。

循環器系障害

  • 血行不良

血管の中には、血行障害を伝えるための物質があります。

そのため、筋肉が過緊張状態(硬くなりすぎる)と血管が圧迫されてしまい血流が悪くなってしまいます。

すると、結構障害を伝える物質が神経に働き、痺れとして感じるようにできています。

 

筋肉の緊張によるもの以外にも、血管を詰まらせてしまうバージャー病(閉塞性動脈硬化症)という病気もあります。

筋肉の緊張による血行障害の場合、温めると痺れが緩和され、冷やすと症状が悪化するという特徴があります。

上記のようなことがある場合は、結構不良の可能性があります。

  • 糖尿病

血糖値が高い状態が続くと、神経の周りの血管が正常に働かなくなり痺れや痛みを引き起こします。

坐骨神経痛は坐骨神経の走行に沿って痺れや痛みが足先に向かって生じますが、糖尿病による痺れや痛みは足先から上に向かって生じます

また、坐骨神経痛は午前中や就寝前に症状が強く出ることが多いですが、糖尿病による痺れや痛みは時間帯を問いません

常に痺れが出ている場合は糖尿病の可能性があります。

がん

足に痺れを引き起こすがんに、背骨に病巣を作る転移性脊椎腫瘍という病気があります。

病変部が大きくなり骨を破壊することによって、腫瘍そのものが神経を圧迫したり、骨の破片が神経を圧迫してしまうことがあります。

神経を圧迫することで痺れや痛みを生じることがあります。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?

この記事をとうして少しでもお役に立てたら幸いです。

僕のブログでは今後も健康に役立つ様々な情報をアップしていきます。

次回の更新もお楽しみに。