パソコン作業の増加に伴い、腱鞘炎の患者数も増加しています。厚生労働省のデータによると、オフィスワーカーの約20%が腱鞘炎を経験しています【参考リンク: こちら】
腱鞘炎の基本的な説明
腱鞘炎(けんしょうえん)は、腱を包む鞘(腱鞘)が炎症を起こし、痛みや腫れを伴う症状です。特にパソコン仕事が多い方にとって、手首や前腕に繰り返し負担がかかることで発症することがよくあります。
よく見られる部位
腱鞘炎は特に手首や指、前腕に発生しやすいです。手首を動かす際に痛みが生じることが多く、長時間のキーボード作業やマウス操作が原因となることが多いです。
典型的な症状
腱鞘炎の主な症状には以下のようなものがあります
• 痛み:特に動かしたときに感じる鋭い痛み。
• 腫れ:炎症により手首や指が腫れることがある。
• 熱感:炎症部分が熱を帯びることがある。
• 動かしにくさ:痛みや腫れにより、手首や指を動かすのが困難になる。
自己診断の方法
簡単なセルフチェック方法として、「フィンケルシュタインテスト」があります。親指を握り込んで拳を作り、手首を小指側に曲げると痛みが増す場合、腱鞘炎の可能性があります。
予防策
作業環境の調整
椅子やデスクの高さ、リストレストの使用、ディスプレイの配置などを見直すことが重要です。これにより、手首や腕への負担を軽減することができます。
休憩とストレッチ
定期的に休憩を取り、簡単なストレッチやエクササイズを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、血流を促進します。
• 手首のストレッチ:手のひらを上に向け、もう一方の手で指先を引っ張り、手首を伸ばします。10秒間保持し、反対側も行います。
• 前腕のストレッチ:手のひらを下に向け、もう一方の手で手の甲を押し、前腕を伸ばします。10秒間保持し、反対側も行います。
詳細なストレッチ方法については、以下のリンクを参照してください:こちら
姿勢の改善
正しい姿勢で作業を行うことも、腱鞘炎の予防に効果的です。以下のポイントを参考に、正しい姿勢を保つよう心がけましょう:
• イスの高さを調整:肘が90度に曲がるようにする。
• 背筋を伸ばす:肩をリラックスさせる。
• 画面の高さ:目の高さに合わせ、首を自然な位置に保つ。
まとめ
腱鞘炎は、パソコン作業などの日常生活で発症しやすい症状です。適切なセルフケアと予防策を講じることで、症状の発生を防ぐことができます。まずは自己診断を行い、痛みを感じた場合は早めの対策を心がけましょう