坐骨神経痛とは?原因や症状、どんな人がなりやすいのか徹底解説!

坐骨神経痛ってどんな痛み?」

「どうして痛くなるの?」

「どんな人がなりやすいの?」

誰もが一度は聞いた事がある坐骨神経痛ですが、実はどんな症状なのか、どうして痛みが出てしまうのかよくわからない方も多いのではないでしょうか?

そんな方のために、今回この記事では坐骨神経痛にまつわる情報を一挙紹介します

僕は、厚生労働省が管轄する柔道整復師という資格を所有し、年間1万人以上の患者様を施術してきました。

そこでの知見をもとに様々な健康情報を発信しています。

今回はそんな僕が、治療家としてプロの目線で坐骨神経痛を徹底解説していきます。

坐骨神経痛の原因や症状、どんな人がなりやすいのかなど、完全網羅でお届けします。

 

 

坐骨神経とは

坐骨神経は、人体の中で最も太く長い末梢神経(体の中心から離れる神経)で、腰のあたりから、つま先まで伸びています。

      

出典:解剖学3Dアトラス

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、この坐骨神経が圧迫や伸ばされるなどの刺激を受けて、【腰や臀部(お尻)太もも、ふくらはぎ、足先に鋭く電気が走ったような痛みや、鈍い痛み、ピリピリ痺れる、強く張っているような感じ】などの症状が、お尻から足につながる坐骨神経に沿って起こることを言います。

坐骨神経痛原因がはっきりと特定できる場合坐骨神経痛は症状の名前になります。

例えば、後述するヘルニアがあなたにある場合、原因がヘルニアで症状が坐骨神経痛になります。

ただ、検査をしても坐骨神経痛原因が特定できない場合は、坐骨神経痛が病名になります。

それでは、坐骨神経痛にはどう言った原因があるのでしょうか?

主な原因

 ①腰椎椎間板ヘルニア

背骨は椎体という骨と椎間板と言われる軟骨で構成されています。

椎間板は椎体と椎体の間に存在しクッションの働きをしています。

       

出典:解剖学3Dアトラス

クッションの役割をしている椎間板の中には髄核と呼ばれるゼリー状のものがあり、その髄核が椎間板の中から飛び出して神経を圧迫してしまうことで、坐骨神経痛を引き起こします。

     

出典:横浜権太坂中央クリニック

椎間板を悪くする原因として、長時間同じ姿勢(特に前屈みで座ってたり、中腰など)、中腰で重いものを持ち上げる際に椎間板を損傷してしまう危険性があります。

 ②腰部脊柱管狭窄症

脊柱管とは先ほどご説明した、背骨の中の空間のことを言います。

      

出典:解剖学3Dアトラス

その脊柱管の空間の中に脊髄(脳から続く中枢神経)が保護されるような状態で存在します。

この脊柱管の空間が狭くなってしまうことを狭窄症といいます。

脊柱管が狭くなってしまったことによって、神経を圧迫してしまった場合、圧迫した神経の走行に沿って痺れや痛みが発生します

その神経が坐骨神経である場合、坐骨神経痛を引き起こします。

脊柱管が狭窄してしまう原因として、腰椎分離症、腰椎滑り症、加齢などが挙げられます。

 

 ③変形性腰椎症

腰の椎体の形が変形することを、変形性腰椎症と言います。

原因としては、前述した同じ姿勢(特に前屈みで座ってたり、中腰など)を長時間続けたり、過度な負担などが挙げられます。

繰り返し継続して同じ部位に負担がかかり続けることで、腰椎に変形が見られる事があります。

その変形で脊柱管が狭窄してしまう事があります。

 ④梨状筋症候群

梨状筋症候群とは、坐骨神経が梨状筋という筋肉の下を通る際に、神経が圧迫され痺れや痛みを引き起こす症状のことを言います。

      

出典:解剖学3Dアトラス

通常、梨状筋という筋肉は柔らかいので神経を圧迫することはないのですが、長時間座っていたり、中腰姿勢、前屈みの姿勢を繰り返し行う事によって梨状筋に負担がかかり、硬くなって神経を圧迫してしまう事があります。

坐骨神経痛の中でも発生原因としては多い原因です。

これらのことが主な原因として挙げられます。

坐骨神経痛の症状

症状として、お尻から足につながる坐骨神経に沿って痛みや痺れが発生します。

出典:第一三共ヘルスケアHP

症状は臀部から足にかけて全体的に強く出ることもあれば、一部位だけに強く出ることもあります。

痛みや痺れを放置する事によって症状が悪化し、立っているだけ、座っているだけでも辛くなってしまう恐れがあります。

どんな人がなりやすい?

  • 座っている時間が長い人
  • 前屈みの時間が長い人
  • 目線をよく下に移す人(手元の作業が多い、目線の高低差が大きい)
  • トートバックや肩がけバックを持つ人
  • 横向きで寝る
  • 真正面を向いて作業をしていない(モニターが2画面)

など、腰を曲げ続けたり、重心がどちらかによっていて歪んだまま日常生活を送っている方は、坐骨神経痛になる可能性が高いです。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

いかがでしたか?

今回は、坐骨神経痛に関する様々な情報を、一挙に紹介させていただきました。

坐骨神経痛にならないように、日常生活で悪い姿勢などに気をつけて、予防していきましょう。

予防や、痛みの改善方法などのブログも書いていきますので、お困りの方はぜひ読んでみて下さいね。

僕のブログでは、今後も健康に役立つ様々な情報をアップしていきます。

次回の更新もお楽しみに!